データソースから指定した項目の設定可能値を取得します。
[Visual Basic]
Public Function GetCapabilityEnumToSingle(ByVal capability As Newtone.ImageKit.WPF.ScanCapability) As Single()
[C#]
public float[] GetCapabilityEnumToSingle(Newtone.ImageKit.WPF.ScanCapability capability);

パラメータ

capability
取得する項目番号(ScanCapability 列挙体のメンバを指定)

戻り値

サポート値を格納した配列(失敗の場合は、 null[C#]もしくは Nothing[Visual Basic])。

解説

項目の設定可能値を取得するには、DataSourceName プロパティを設定する必要があります。 DataSourceName プロパティに空文字列を指定する場合は、予め SelectDataSource メソッドを実行しておいてください (OpenDataSource メソッドを事前に実行した場合は DataSourceName は無効で、開いたデータソースが有効)。
スキャナによってはピクセルタイプの値(白黒2値や24ビットカラー)により設定可能な解像度が異なる場合があります。 また、転送方法の値(メモリやファイル)により設定可能な圧縮方法が異なる場合があります。 そのため、X 方向解像度とY 方向解像度の設定可能値を取得する場合は、PixelType プロパティを、 圧縮方法の設定可能値を取得する場合は、Transfer プロパティを事前に設定しておくとよいでしょう。
GetCapabilityEnumToSingle メソッドを実行するには、事前に Initialize メソッドが実行されていなければなりません。 GetCapabilityEnumToSingle メソッドを実行する前に OpenDataSource メソッドを実行すると、開いたままのデータソースは他のアプリケーションからは利用できなくなり、データソースを占有することができます。
メソッド終了後、ContainerType, CurrentIndex, DefaultIndex プロパティに値が設定されます。

戻り値の内容

パラメータ 戻り値
圧縮方法( Compression ) ScanCompression 列挙体に含まれるメンバ
ピクセルタイプ( PixelType ) ScanPixelType 列挙体に含まれるメンバ
取り込み単位( Unit ) ScanUnit 列挙体に含まれるメンバ
転送方法( Transfer ) ScanTransfer 列挙体に含まれるメンバ
ドキュメントフィーダー機能( FeederEnabled ) 設定可能な値 *1
インジケータ( Indicator ) 設定可能な値 *1
サムネイル画像の転送機能( ThumbnailEnabled ) 設定可能な値 *1
明るさの自動化( AutoBright ) 設定可能な値 *1
明るさ( Brightness ) 設定可能な値
コントラスト( Contrast ) 設定可能な値
フィルタ( Filter ) 設定可能な値
ガンマ( Gamma ) 設定可能な値
ハイライト( Highlight ) 設定可能な値
ファイルフォーマット( ImageFileFormat ) ScanFileFormat 列挙体に含まれるメンバ
ドロップアウトカラー( DropoutColor ) ScanDropoutColor 列挙体に含まれるメンバ
用紙の向き( Orientation ) ScanOrientation 列挙体に含まれるメンバ
シャドウ( Shadow ) 設定可能な値
X 方向解像度( XResolution ) 設定可能な値
Y 方向解像度( YResolution ) 設定可能な値
回転( Rotation ) 設定可能な値
用紙サイズ( PaperSize ) ScanPaperSize 列挙体に含まれるメンバ
しきい値( Threshold ) 設定可能な値
X 方向スケーリング( XScaling ) 設定可能な値
Y 方向スケーリング( YScaling ) 設定可能な値
色深度の減少方法( BitDepthReduction ) ScanBitDepthReduction 列挙体に含まれるメンバ
未定義サイズ( UndefinedImageSize ) 設定可能な値 *1
イメージフィルタ( ImageFilter ) ScanImageFilter 列挙体に含まれるメンバ
ノイズフィルタ( NoiseFilter ) ScanNoiseFilter 列挙体に含まれるメンバ
オーバースキャン( OverScan ) ScanOverScan 列挙体に含まれるメンバ
自動領域切り出し機能( BorderDetection ) 設定可能な値 *1
傾き補正( Deskew ) 設定可能な値 *1
自動回転( AutomaticRotate ) 設定可能な値(TWAIN標準機能) *1
JPEG 品質係数( JpegQuality ) 設定可能な値
自動ページサイズ検知( AutoSize ) 設定可能な値
自動カラー機能( AutomaticColorEnabled ) 設定可能な値(TWAIN標準機能) *1
両面合成( ImageMerge ) ScanImageMerge 列挙体に含まれるメンバ
読み取り速度( ScanningSpeed ) エプソン製スキャナ用ドライバおよびパナソニック製スキャナ用ドライバご利用時に有効です。
(1)エプソン製スキャナ用ドライバ  0: 品質優先、 1: 速度優先
(2)パナソニック製スキャナ用ドライバ  0: 低速、 1:通常、 2: 高速
モアレフィルタ( MoireFilter ) キヤノン製DRスキャナ用ドライバ、エプソン製スキャナ用ドライバ、パナソニック製スキャナ用ドライバ、PFU製スキャナ用ドライバご利用時に有効です。
(1)キヤノン製DRスキャナ用ドライバ  1: なし、 2: 高速、 3: 高画質
(2)エプソン製スキャナ用ドライバ  0: なし、 1: 標準、 2: 85lpi (新聞など)、 3: 133lpi(週刊誌やカタログなど)、 4: 175lpi(写真など)
(3)パナソニック製スキャナ用ドライバ  0: なし、1:あり
(4)PFU製スキャナ用ドライバ  0: なし、1:モアレ除去レベル1、2:モアレ除去レベル2、3:モアレ除去レベル3、4:モアレ除去レベル4
シャープネス( Sharpness ) キヤノン製DRスキャナ用ドライバ、エプソン製スキャナ用ドライバ、パナソニック製スキャナ用ドライバ、PFU製スキャナ用ドライバご利用時に有効です。
キヤノン製DRスキャナ用ドライバでは「エッジ強調」、エプソン製スキャナ用ドライバでは「アンシャープマスク」、パナソニック製スキャナ用ドライバでは「画質」、PFU製スキャナ用ドライバでは「輪郭強調」という表現を用いています。
(1)キヤノン製DRスキャナ用ドライバ  1 から 5
(2)エプソン製スキャナ用ドライバ  0: なし、1: 小、 2: 中(デフォルト)、 3: 大
(3)パナソニック製スキャナ用ドライバ  0: なし、 1: スムーズ、 2: 低、 3: 標準、 4: 高、5: 自動
(4)PFU製スキャナ用ドライバ  0: なし、1: 弱、2: 中、3: 強
拡張UIモード( ExtendedUserInterface ) エプソン製スキャナ用ドライバご利用時に有効です。
0: 前回設定のUIモードで起動、 1: プロフェッショナルモードで起動、 2: 全自動モードで起動、 3: ホームモードで起動、 4: 全自動モードで起動(エラーメッセージを除き、 UI 非表示)、 5: オフィスモードで起動
ダイナミックスレッシュホールド( DynamicThreshold ) パナソニック製スキャナ用ドライバご利用時に有効です。
0: なし、 1: 明るい、 2: 少し明るい、 3: 標準、 4: 少し暗い、 5: 暗い
白紙ページ除去( SkipBlankPage ) 設定可能な値
テキストエンハンスメント( TextEnhancement ) キヤノン製DRスキャナ用ドライバおよびエプソン製スキャナ用ドライバご利用時に有効です。
キヤノン製DRスキャナ用ドライバでは「テキストエンハンスメント」、エプソン製スキャナ用ドライバでは「文字くっきり」という表現を用いています。
(1)キヤノン製DRスキャナ用ドライバ  0: 適用しない、1: テキストエンハンスメント、2: アドバンスドテキストエンハンスメント、3: 高速テキストエンハンスメント、4,5: アドバンスドテキストエンハンスメントⅡ
(2)エプソン製スキャナ用ドライバ  0: 適用しない、1: 文字くっきり(標準)、2: 文字くっきり(強)

ContainerType = 3 の場合、戻り値に値は設定されますが、CurrentIndex と DefaultIndex は無効です。
ContainerType = 4 の場合、戻り値に値が設定され、CurrentIndex と DefaultIndex が示す添字が現在値とデフォルト値です。
ContainerType = 5 の場合、戻り値の添字 0 に現在値が設定されます。
ContainerType = 6 の場合、戻り値の添字 0 に最小値が、添字 1 に最大値が、添字 2 にステップ値が、添字 3 にデフォルト値が、添字 4 に現在値がそれぞれ設定されます。 これは、GetCapabilityRange メソッドを実行した結果と同じです。

*1 データソースが TWAIN 2.0 以降 に対応している場合は設定可能な値となりますが、それ以外は現在値となります。

参照

Scan メンバ | Newtone.ImageKit.WPF.ImageKit