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TeeChart Pro JP ActiveX
【新機能および改良された機能】
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内部のキャンバスクラス(GDIとGDI+)が大幅に変更されました。デザイン時に追加された新規チャートのデフォルトのグラフィックキャンバスは、現在、GDI
(ITeeCanvas3D クラス)ではなく
GDI+ (IGDIPlusCanvas
クラス)です。キャンバスの切り替えは、デザイン時および実行時に TeeChart
のエディタダイアログ(3D -> 生成タブ)、またはコードから手動で行えます。
tChart1.Aspect.GDIPlus.Active = True
TeeGDIPlus
コンポーネントを使用することで、アンチエイリアスやデフォルトのテキスト品質などの設定を維持できます。
GDI+ は、GDI
では行えなかった(あるいはもっと良く行える)機能が複数あります。
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色のアルファ値(透明度)
現在、(ペン、フォント、グラデーション、ブラシなどの)任意の色を RGB
と Alpha コンポーネント付きの32
ビットカラーとして処理します。
唯一の欠点は、(vbButtonFace、vbWindowBackground
などの)疑似色を使用できないことです。
色のアルファ値の透明度は、デザイン時にチャートエディタを使用するか、rgba
メソッドをサポートしているプログラミング言語を使用してコードで設定できます。
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線のアンチエイリアス
GDI+ には、斜線や曲線、多角形の境界がギザギザにならずにチャートの見た目が良くなる、線のアンチエイリアスがあります。
アンチエイリアスを使用すると速度の面でペナルティはありますが、大量のポイントを描画したり、アニメーションを行わなければ問題はありません。
実行時に次のようなコードを使用してアンチエイリアスを変更できます。
TChart1.Aspect.GDIPlus.Antialias = False
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ペンの塗りつぶし
現在、IPen 基本インターフェイスには、(IBrush
型の)新しい Fill プロパティがあります。これは
GDI+ キャンバスの使用時のみ機能します。現在、(幅が2以上の)幅広な枠線や線をテクスチャやグラデーションで塗りつぶすことができます。
TChart1.Series(0).Pen.Fill.Gradient.Visible = True
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マルチカラーグラデーション
GDI+ キャンバスは3色以上のグラデーションが可能です。
ITeeGradient 基本クラスには、新しい Colors
コレクションプロパティがあります。このコレクションの各カラーアイテムには OffsetプロパティとTransparency
プロパティがあります。
TChart1.Gradient.Colors.Add( 0.3, vbGreen, 50) ' 0.3
は 30%、50% は透明度
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滑らかなテクスチャ
GDI+ は多角形、矩形、角丸矩形の塗りつぶしにブラシイメージを使用し、GDI
に比べて速度も見た目も向上します。
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変換
(チャートのタイトル、系列の凡例など)要素の回転、移動、拡大は、GDI+
の変換処理で行えます。
クリッピングの向上
多角形をグラデーション/テクスチャで塗りつぶす場合、あるいは角丸矩形を描画する場合、GDI
ではクリッピングを手動で行わなければならず、100%完璧とはいきませんが、GDI+
では自動で行えて処理結果も優れています。
影
GDI
キャンバスでは、「ぼかし」フィルタを適用した中間ビットマップを使用して「滑らかな」影が描画されます。これは、かなり良い出力にはなりますが処理が非常に遅いです。GDI+
では滑らかな影を別の方法で描画し、処理速度もかなり速く、品質は少ししか損ないません。影にグラデーションや透明度を使用して行えます。
GDI+ のスピードペナルティ
GDI+ よりも GDI の方が非常に高速に描画するものが1つだけあります。それはペンの実線以外の線です。
このため、大きな決断を下し、現在、軸グリッド線は点線ではなく実線です。
Chart1.Axis.Left.Grid.Style =
psSolid
グリッド線は軸エディタダイアログを使用して簡単に実線以外に変更できます。
新しいすべての変更により、現在、多くの場合 GDI よりも
GDI+ キャンバスの方が高速で、透明度、グラデーションの塗りつぶし、影などの使用時に実感します。
それでも、アンチエイリアスや手の込んだ処理(例:大量ポイントを使用した折れ線系列/サーフェス系列の描画)を行わないのであれば、GDI
の方が高速ですし、両者の違いもあまりないので、いつでも GDI
キャンバスに戻すことができます。
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IMarks |
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新しい
UseSeriesTransparency プロパティ(デフォルト値:True)
False の場合、系列マーカは透明度を蓄積せずに独自の透明度を使用して描画されます。
TChart1.Series(0).Marks.UseSeriesTransparency = False
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ICanvas |
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指定した色の「アルファ」透明度(0〜255)を取得/設定する、新しいクラスのメソッド:
ColorAlpha(AColor: OLE_Color): Byte //
色から「アルファ」のバイトを返します
ColorFrom(AColor: OLE_Color, Alpha:Byte): OLE_Color //
色に「アルファ」を設定します
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3Dの角丸矩形を描画する新しいメソッド(GDI+
のみ)
RoundRectWithZ(R:ITeeRect; Horiz : Integer, Vert : Integer, Z : Integer)
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現在のペンやブラシ/グラデーションのプロパティを使用してパスを塗りつぶす/描く、新しい
ITeePath インターフェイスと
TeeCanvas CreatePath メソッド
サンプル:myPath = TChart1.Canvas.CreatePath
myPath.MoveTo(10,10) myPath.LineTo(20,20) myPath.Close myPath.Draw
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GDI+
の自動フォント品質。フォントオブジェクトの「Quality」プロパティがデフォルト(gpfDefault)
の場合、GDI+ キャンバスの FontQuality
が使用されます。
現在、GDI+ キャンバスのデフォルトのフォント品質はautomatic
で、これはフォントサイズで決まります。サイズが20までの小さいフォントの場合は
「ClearType」、それよりも大きいフォントサイズの場合は 「Best」になります。この組み合わせが最高の品質を提供し、テキストが「ぼけなく」なります。
キャンバスごとに、あるいは特定のフォントオブジェクト(例:Chart1.Legend.Font.Quality)も、特定の品質にできます。
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テーマ
チャート全体の見た目を変更し、大幅に改良されました。 |
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対象のチャートに利用可能なテーマを割り当てるテーマエディタにビジュアルギャラリを付けて改良。
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新しい 「Flat」テーマ。「Roboto
Th」 フォント(Android 4.x
のデフォルトのフォント)を使用した最小テーマ。
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既存のチャート形式を他のチャートのテーマとして割り当てる IThemesList
クラスの新しいメソッド。言い換えると、任意のチャートを他のチャートの「テーマ」として使用できます。
ペン、ブラシ、グラデーション、フォントなどを含む、形式だけを割り当てられます。
また、ネイティブな *.tee
ファイルとして保存されたチャートも、後から「テーマ」として使用でき、テーマギャラリに表示されます。
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チャートギャラリ |
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設計し直された系列ギャラリダイアログ。1つの系列スタイルにさまざまな組み合わせを表現するよう「サブギャラリ」を改良。

円系列のサブギャラリ:

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新しい関数ギャラリ。各関数型にサンプルデモが付きました。

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系列スタイルをギャラリから変更すると、適用できないスタイルは無効として表示されます。現在、これはグレースケールフィルタを使用して内部的に行われ、見た目も良く、コード量も程よく簡素化されます。
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改良された系列表示。例えば、現在、マップ系列 (IWorldSeries
クラス)はギャラリにマップを表示します。

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既に系列、関数、ツールなどを使用している、定義済みのチャートが付いた、ギャラリの新しい「テンプレート」タブ。
新しいチャートでは、1クリックですぐ使えるチャートを自動で追加します。

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エクスポート |
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チャートの系列データを
JSON 形式にエクスポートする新しいオプション。実行時にも利用可能。
tchart1.Export.asJSON.SaveToFile "Chart1.json"
エクスポートされた
JSON 形式の出力は TeeChartForJavaScript
とも互換性があります。
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OpenDocument
エクスポート形式
チャートを OpenDocument (*.odt)
スプレッドシート形式にエクスポートする、新しいオプション。
TChart1.Export.asOpenDocument.SaveToFile "c:\chart.odt"
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現在、XAML
エクスポート形式は、オプションの「変換」要素を含んでいます。
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すべての系列スタイル |
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Transparency
プロパティ
Transparency プロパティ(0〜100%)は、Series
基本クラス(ISeries)に移動され、すべての系列スタイルに実装されています。
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新しい
Series.Marks AutoPosition プロパティ(デフォルト値:True)
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新しい
Series.Marks.SoftClip boolean プロパティ(デフォルト値:False)
True の場合、チャートの軸領域内(ChartRect)に関連付けられているポイントがない場合、マーカは表示されません。
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矢印系列 |
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Fill2D
プロパティ(デフォルト値:False)
この新しいプロパティが True の場合、矢印を3Dではなく2Dで塗りつぶして描画します。以前の2Dモードでは、矢印は常に(塗りつぶされていない)細い線で表示されていました。
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縦棒
/ 横棒系列 |
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現在、すべてのバースタイルは、ブラシの Gradient プロパティまたは
Picture プロパティを使用してバー内部を塗りつぶします。
2D と 3D 直交の円柱のバースタイルに
TickLines プロパティを実装しました。
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泡系列 |
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左と右マージンの自動計算
現在、泡系列は水平軸の最小値と最大値をリサイズして、最初(左)と最後(右)の泡ポイントの半径に応じてサイズ調節されます。
これは、Pointer.InflateMargins
プロパティ(デフォルト値:True)で制御されます。
注意:これは、泡の水平軸のスケールも automatic の場合のみ適用されます。
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キャンドル
(OHLC) 系列 |
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自動によるキャンドル幅
AutoSize プロパティ(デフォルト値:True)は、利用可能な水平領域と表示するキャンドルの数に応じて、適切な(一番合う)キャンドルの幅を計算します。
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隙間(週末、祝日など)の削除
水平方向の「X」値を DateTime
として渡すキャンドルのデータを追加する時に、軸はデータのない期間(例:週末)の隙間(割れ目)を表示します。
この最善の解決策は、できれば、「X」値を一連の整数値として渡してキャンドルを調節することでした。
隙間を取り除く他の方法は、この新しいプロパティを True にすることです。
Candle1.RemoveGaps := True
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HighLowColor
プロパティ(デフォルト値:"cbUseColor")。"cbSameAsCandle"
の場合、High-Low の線は
HighLowPen のプロパティを使用してキャンドルと同じ色で描画されます。
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ペンのプロパティを使用し、キャンドルの枠をキャンドルと同じ色で描く、BorderColor
プロパティ。
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Clicked
メソッドのバグ修正。
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時計系列 |
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(IClockHand
型の)新しい Hours、Minutes、Seconds
プロパティ。
IClockHand クラスは、枠や背景の属性、可視性、矢印の半径/幅/高さ/末端の割合を含む複数のプロパティを使用して、時計の針の描画方法を定義します。
時計の中心に図形(デフォルトでは円)を描く、(IPointer 型の)新しい
Center プロパティ。
新しい CustomTime プロパティと Time
プロパティ。CustomTime が
True の場合、時計は秒ごとに更新されず、Time
プロパティを使用して静止状態になります。
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ダーバス系列 |
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BoxTransparency
プロパティ(デフォルト値:70%)
このプロパティは、ダーバスボックスを(キャンドルの Transparency
プロパティとは無関係の)透明度で描画します。
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折れ線系列 |
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新しい
DrawStyle プロパティ(デフォルト値:flSegments)。
"flAll" に設定すると、1つの多角線の呼び出しがすべての系列ポイントを描画します(1つづつ描画しない)。
注意:"flAll" モードでは
Null 値は考慮されません。
GDI+
の
FastPen は、アンチエイリアスを無効にします。
GDI+ キャンバスの使用時に FastPen を
True にすると、折れ線系列だけを描画するためにアンチエイリアスを無効にします。
これは、大量ポイントでは他のすべてのチャート要素や系列の品質を損なうことなくはるかに高速になります。
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ガント系列 |
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ガントバーの接続線に矢印を描く、新しい Callout プロパティ。
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ゲージ系列 |
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描画計算の改良と、ゲージの背景をオプションで塗りつぶす新しい ShapeStyle
プロパティ。
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横棒系列 |
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現在、凡例に各バーの値を表示する場合、凡例は垂直方向の順番を反転させて表示します。
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IPointer
の新しい FullGradient プロパティ(デフォルト値:False)
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IPointer.Style
プロパティの新しい
psDonut スタイル。
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リボン系列と面系列 |
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新しい
DrawStyle プロパティ(デフォルト値:dsSegments)。
2D と 3D 直交表示モードの場合のみ。DrawStyle
が "dsAll" の場合、リボン/面は各セグメントを個別に描画するのではなく、Canvas
PolyLine / Polygon 呼び出しを使用して表示されます。
DrawStyle が "dsCurve" で、GDI+
キャンバスの場合のみ、リボンは滑らかなスプラインアルゴリズムを使用して表示されます。
DrawStyle が "dsSegments"
ではない場合、これは、例えば、Pen.Gradient
を設定できるので、各セグメント(ポイントの各線)にグラデーションカラーを使用するのではなく、リボン全体にグラデーションカラーを使用します。ポイントの接続線の描画に
Pen.JoinStyle プロパティも使用します。


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円系列とドーナツ系列 |
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マーカを回転させて表示する、新しい
Series1.PieMarks.Rotated (boolean) プロパティ(PieMarks.InsideSlice=True
でも動作します)。

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複数の円系列を同心の2D/3Dドーナツとして表示する、MultiPie
プロパティの新しい値(Series1.MultiPie = mpConcentric)。

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新しい PieMarks.EmptySliceプロパティ(デフォルト値:False)。True
の場合、空のパイスライスの系列マーカ(値0)を表示します。
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極、極グリッド、レーダー、時計、風向図、ローズ系列 |
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新しい AngleLabels
プロパティは、CircleLabelsXXX のすべてのプロパティの結合や置換を行います。
新しい AntiOverlap
プロパティは、円のラベル間の最善の増加量を自動的に計算します。
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現在、Visible
の場合、水平軸の目盛と副目盛が表示されます。
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ピラミッド系列 |
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表示を複数改良(ピクセルの丸め誤差を回避するために浮動小数点座標を使用)。
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ピラミッドで垂直に整列させるために、凡例の値を反転しました。
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現在、複数のピラミッド系列は同じ「Z」位置に表示されます。
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ボリューム系列 |
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透明度のサポートを実装。
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ボリュームのペンが大きい(幅が広い)場合、左マージンと右マージンの計算を改良。
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サークル系列 |
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グラデーションやテクスチャを使用して背景を描画する、新しい
CircleBrush プロパティ。
(これは、極、レーダー、ローズ、時計など、サークルの派生系列に適用します。)
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世界地図系列 |
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新しい EurAsia
マップ(ヨーロッパとアジアを組み合わせました)。
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チャートコントロール |
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壁の新しい RoundSize
プロパティ。
現在、壁(特に背面)は、角丸矩形で描画できます。
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Filters
プロパティ。
(内部キャンバスのバッファビットマップを使用して) TChart
自体にイメージフィルタを適用できます。
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マウスホイール |
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チャートエディタダイアログ(一般->マウスタブ)に、マウスホイールをドラッグした時の動作を制御するためのオプションを付けて強化しました。
マウスホイールをドラッグしてチャート全体をズームできるようにする、新しい(TMouseWheelStyle
型の) ZoomWheel プロパティ。
マウスホイールをドラッグして系列データをズームできるようにする、新しい(TMouseWheelStyle
型の) Zoom.MouseWheel プロパティ。
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TeeFunctions |
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新しい IParetoTeeFunction
この関数は、ソース系列の累積率(0〜100%)を計算します。
[チャートギャラリ -> テンプレート]
ダイアログの新しいパレートテンプレートがこの関数を使用します。
新しい TCentroidTeeFunction
この関数は、ソース系列の XY ポイント位置の
XY ポイントの「重心」を計算します。
Centroid の位置は配列内のすべてのポイントの平均位置です。
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チャートのツール |
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新しい TRepaintMonitor
ツールは、チャートをアニメーションしている時、または何度も再描画している時に、現在の「1秒当たりのフレーム」を描画するアノテーションです。
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カラーバンドツール |
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新しい AllowDrag
プロパティ。バンドをマウスでドラッグできます。
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新しい OnDragging
イベント。カラーバンドをマウスドラッグしている最中に呼び出されます。
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新しい OnResizing
イベント。マウスでカラーバンドの端の開始/終了線をドラッグしている最中に呼び出されます。
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軸の最小 <-->
最大範囲の外側のカラーバンドをドラッグできる、新しい NoLimitDrag
プロパティ(デフォルト値:True)。
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IColorLineTool |
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IColorLineTool (と
TColorBandTool の開始/終了線)
の新しい Annotation
プロパティ:カラーラインに配置したテキストを表示します。
新しい AnnotationValue プロパティ。True
の場合、軸の形式と Annotation
のプロパティを使用して、現在のカラーラインの値を表示します。
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ICursorTool |
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軸の近くに現在のカーソル位置を表示する、新しい
AxisAnnotation プロパティ。
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新しい FullRepaint
プロパティ(デフォルト値:False)。True
の場合、カーソルのドラッグ中にチャート全体が再描画されます。 |
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IArrowTool |
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新しい RotateGradient
プロパティ。矢印をグラデーション表示している場合、Arrow.Angle
プロパティに従ってグラデーションを回転します。
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IScrollPagerTool |
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スクローラを右下("saAfter")、左上("saBefore")、またはスクロールページャのサブチャートのカスタム位置("saCustom")に整列する、新しい
Align プロパティ。
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メインチャートの軸の最小値と最大値にスクロールを制限する、新しい
NoLimitDrag プロパティ(デフォルト値:False)。
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横面/横棒などの「Horizxxx」
系列で使用した場合の新しい垂直方向の自動整列。
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スクローラチャートに表示する系列をカスタマイズする、新しい
AddSeries メソッドと RemoveSeries
メソッド。現在、複数の系列を(好きなだけ)表示できます。
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現在、スクロールページャチャート系列に、メイン系列のデータ変更が反映されます。
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ILegendPaletteTool |
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凡例パレットの近くにインジケータを描画する、新しい Pointer
プロパティ。デフォルトでは表示されず、"Value:Double"
プロパティでパレットの範囲内のご希望の位置に設定できます。
例えば、Surface series1 と
SurfaceNearestTool OnSelectCell イベントを使用した場合:
procedure
TMainForm.ChartTool3SelectCell(Sender: TObject);
begin
LegendPalette1.Pointer.Visible:=NearestTool1.SelectedCell<>-1;
if LegendPalette1.Pointer.Visible then
begin
LegendPalette1.Pointer.Value:=Series1.YValues[NearestTool1.SelectedCell];
LegendPalette1.Pointer.Color:=Series1.ValueColor[NearestTool1.SelectedCell];
end;
end;
系列上でマウスを移動すると、このイベントが発生し、選択したセルの値と色を使用して凡例パレットがポインタのインジケータを描画します。
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ISeriesRegionTool |
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オプションで原点に線を描画する、新しい
OriginPen プロパティ (IChartHiddenPen)。
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チャート軸 |
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入れ子のチェーン軸を親軸に同期させて、並列表示できる、(TChartAxes
コレクション型の)新しい IAxis.SubAxes プロパティ。SubAxes
プロパティを特定のインクリメント(ラベルの間隔)でカスタマイズでき、(ラベル形式、テキスト、目盛などの)プロパティを表示します。
実行時の例:
var MyAxis :
TChartAxis;
MyAxis=TChart1.Axis.Bottom.SubAxes.Add

軸の新しいLabels.Position
プロパティ。軸ラベルの表示位置を軸の向きで定義します。
例えば、上記のチャートの副軸の年号のラベル(2013、2014など)は
Labels.Position = lpAfterTick に設定されています。
Position プロパティのデフォルト値は "lpAtTick"
(ラベルの目盛位置のちょうど真ん中)です。
ITeeShape 型の新しい Shape プロパティ。Shape.Transparent
が False の場合、軸ラベルの領域が塗りつぶされます。
Chart1.Axes.Left.Shape.Transparent=False;

軸ラベルの周りにボックスを描画する新しい
Texts.Format プロパティ。デフォルトでは非表示です。

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チャートの凡例 |
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新しい GlobalTransparency
プロパティ
このプロパティは、シンボルやテキストを含む、凡例全体の透明度を制御します。
既存の Transparency
プロパティは凡例の背景を塗りつぶす時だけ使用されます。 |
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チャートのズーム |
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新しい Zoom.FullRepaint
boolean プロパティ(デフォルト値:False)。
true の場合、チャートのドラッグ中に表示されるズーム矩形はマウスを移動する度にチャート全体を再描画します。
これは、ズーム矩形をブラシの色またはグラデーション(例:半透明のグラデーション)で塗りつぶすことができます。
チャート全体を再描画するのには少し cpu
の時間がかかりますが、一般的なチャートではさほどかかりません。
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エディタダイアログ |
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多数のエディタダイアログを再構築し、改良しました。プロパティをカスタマイズするための「ビジュアル」ギャラリが増えました。
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多数のモーダルダイアログを埋め込み式バージョンに差し替えました(モーダルダイアログはタッチデバイスに適していません)。
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シングルツールコンポーネントを編集するためにモーダルダイアログを表示する、(TeeEditTools
ユニットの)新しい EditTool メソッド。
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現在、TeePicture Filters
エディタダイアログには、フィルタのパラメータを変更すると更新される、ライブのカラーヒストグラムチャートが含まれています。
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アニメーション |
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個別のスレッドを使用してより正確に滑らかなアニメーションを提供するために、ITeeAnimate
クラスと ITeeAnimation クラスを完全に書き直しました。
現在、アニメーションはフレーム数ではなく Duration
プロパティを使用してミリ秒単位で構成されています。
ITeeAnimate.Speed プロパティは、ご希望の1秒当たりの最大フレーム数(デフォルトでは60)を定義します。
描画できないフレームは飛ばされます。
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ITeeAnimation
の新しい Timing
プロパティ。
アニメーションの各フレームの計算に使用する補間関数を定義します。
値は、Linear、Sine、Square、Cubic
(Back、Bounce
と Elastic)です。
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タイミングの加速度をカスタマイズする新しい
TimingStyle プロパティ:atIn,、atOut、atInOut
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ミリ秒単位の新しい StartTime
プロパティ。
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DurationFrames
メソッドは、Animate.Speed
プロパティ(ご希望の1秒当たりの最大フレーム数)に応じて、期待されるフレーム数を返します。
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TwoWay
プロパティ(同じ時間でアニメーションと逆アニメーションを行います)
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Inverted
プロパティ。反対にアニメーションを行います。
前バージョンの既存のアニメーションはもう Timer
のコンポーネントを使用せず、代わりに同じ ITeeAnimate
のシステムを内部的に使用します。
一般的な「アニメーション」ツールは、複数の項目(さまざまなプロパティを持つ個別のアニメーション)と1つのタイムラインからなるカスタムなアニメーションを作成できます。
複数のアニメーションツールを追加し、それぞれ固有の遅延や設定をして、同時再生することができます。
一般的なアニメーションには(任意の integer、datetime
または float プロパティをアニメーションする)
NumberAnimatio と、(任意の color
プロパティに対して色変換を行う) ColorsAnimation
が含まれています。
すべてのアニメーションクラスにデモとエディタダイアログが付いた、新しいアニメーションギャラリ。
アニメーションのクラスには、Custom、Transform、Series、Expand、Random
Points クラスが含まれています。
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ISeriesAnimation |
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Series
プロパティを(全系列のアニメーションを表す)
nilに設定することで、チャートに表示されているすべての系列をアニメーションする新サポート。
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2つの横棒系列 |
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各バーに値を2つ(左に1つ、右に1つ)表示する、横棒系列に似た新しい系列。

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リボン、面、散布図系列(および
ICustomSeries の派生系列) |
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新しい Pointer.Items
プロパティ。
現在、系列ポインタを個別にカスタマイズできます。
例:
TChart1.Series(0).asLine.Pointer.Items(12).Color =
vbRed TChart1.Series(0).asLine.Pointer(13).Visible = False
ポインタ項目を変更する場合、グローバルな
TChart1.Series(0).asLine.Pointer プロパティへの変更は使用されません。
ポインタ項目をデフォルト値に戻すには、nil に設定してください。
TChart1.Series(0).asLine.Pointer(12) = nil
カスタムなすべてのポインタ項目を完全に消去するには、Clear
を呼び出してください。
TChart1.Series(0).asLine.Pointer.Clear
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サーフェス、カラーグリッド、サーフェス三角など: |
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現在、(UseColorRange
が True
の場合)パレットカラーはセルの値と一致するセルの色を計算する時に補間する、アルファ値(透明)をサポートしています。
TChart1.Series(0).asColorGrid.StartColor = TChart1.Canvas.ColorFrom(
vbRed, 128) // 0
〜 255
までのアルファ値
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ICustomTeeShape |
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このクラスから派生したすべての要素に、次の新機能を適用しています:アノテーション、チャートの凡例、チャートのタイトル、系列マーカ、組織図系列の項目、数値ゲージのマーカ、ツリーマップ系列の項目、その他多数の派生クラス。
矩形の側面に、引き出し線を設定するプロパティ(サイズ、位置など)が付いた、引き出し線付きのシェープを描画する、新しい「ShapeCallout」
プロパティ。矩形の4つの角のどの角に「RoundSize」
プロパティ(弧)を使用して表示するかを定義する、ITeeCustomShape の (ITeeCorners
型の)新しい 「Corners」プロパティ。4つの角すべてのデフォルトスタイルは
「dsRound」です。
新しい Children
(コレクション)プロパティ。同じ要素内に複数のサブ項目を再帰的に表示できます。
各サブ項目には個別の形式プロパティ(フォントとテキスト)があります。
新しい ChildLayout
プロパティ。親の領域内の子のサブ項目の整列の仕方(上から下/左から右)を定義します。
新しい Angle プロパティ(0〜360までの回転角度)。 |
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一般的な改良 |
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面系列の修正。3Dの最後の面セグメントの透明度。
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縦棒、横棒系列。円柱を(見た目をより滑らかに)改良し、バー内側のマーカの位置(MarksOnBar
プロパティ)を改良しました。
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● |
IPen
の新しい Fill プロパティ。
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ITeeFont.SizeFloat
プロパティはフォントサイズの粒子を細かくできます。
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● |
ITeeFont.Brush
プロパティは Gradient
と Picture プロパティに代わりました。
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● |
新しいイメージフィルタ:Sobel
と Sepia。
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● |
カスタム矩形に
Chart1.BackImage を描画する、IBackImage の新しい
Bottom と Right
プロパティ。
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● |
GDI+
の遅い SmoothStretch
の呼び出しを消去する、ICanvas の新しいStretchDrawQuality
プロパティ。
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軸の矩形領域をカスタマイズする、新しい
TChart1.SetChartRect(int Left,int Top, int Right, int Bottom)
メソッド。
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3D
系列の新しい AddArrayXYZColor
メソッド。
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その他の内部変更 |
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IAxisGridPen
のデフォルトのペンスタイルを 「psSolid」
に、幅を「0」(細い実線)に変更しました。
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大きい画面での見た目を改良するために、IZoom.Pen.Width
のデフォルトを3ピクセルに変更しました。
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iOS
アプリケーションのデフォルトのフォントサイズを15から11に変更しました。
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「Europe 28」マップにクロアチアを追加(「Europe
27」から改名されました)。
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回転させたマルチラインテキストのシェープ(マーカツール、アノテーションツールなど)を改良。
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シェープ内にタグ付きの html
テキストを表示するために、TeeHTML のメソッドをさらに改良。
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ISurfaceSeries
の HideCells
プロパティのデフォルト値は、現在、False ではなく
True です。
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廃止予定 |
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ICustomBarSeries
AutoMarkPosition は
IMarks.AutoPosition プロパティに差し替えられました。
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IPieSeries AutoMarkPosition,
は
IMarks.AutoPosition プロパティに差し替えられました。
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ITeeFont.Gradient.Outline
は廃止予定で、ITeeFont.Outline.Gradientに差し替えられました。
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