プロテクトアプリケーションの運用手順例
(パスワード発行型の場合)
STEP-1(プログラムへのコード記述)
[プロテクト部分のサンプルコード例(Visual Basic)]
■初期化処理
Private Sub Form_Load()
Dim LockWord As String * 9
Dim ChkLockword As String
Dim LockwordLen As Long
…
ret = PK3Initialize("Project1.exe", "ProInfo.dll")
If ret <> 0 Then
If ret = 1 Then Msg= "ProtectKitが作動していません"
If ret = 2 Then Msg= "プロテクトファイル読込エラー"
If ret = 3 Then Msg= "ロックワードが不正です"
…
End
End If
LockwordLen = PK3GetLockword(LockWord)
ChkLockword = "Ab" & "cd" & "ef" &
"gH"
If LockwordLen <> 8 Or ChkLockword <> Left(Lockword, LockwordLen) Then
End
End If
End Sub
■アプリケーションが動作するPC情報の取得
Private Sub Command1_Click()
Dim str As String * 65
Dim strLen As Long
…
ret = PK3QueryPcID(str, strLen)
Text2.Text = str
…
End Sub
■パスワードの設定
Private Sub Command2_Click()
ret = PK3SetPassword(Text1.Text)
End Sub
■プロテクトのチェック
Private Sub Command3_Click()
ret = PK3QueryProtect()
If ret = 0 Then Msg = "プロテクトなし"
If ret = 1 Then Msg = "プロテクト中"
If ret = 2 Then Msg = "使用回数オーバー"
…
End Sub
STEP-2(プロテクト条件の設定)
[プロテクト情報設定ツールの利用]
プロテクトで使用する条件をこのツールで設定します。

STEP-3(デジタル署名の添付)
作成したアプリケーションファイルにデジタル署名を添付します。デジタル署名が不要な場合はSTEP-4へ。
STEP-4(アプリケーションの配布)
■開発環境付属(または市販)のインストーラを利用し完成したアプリケーションと関連ファイルを配布します。
STEP-5(パスワードの取得と通知)
[パスワード発行機能の利用]
■パスワード発行ツールの利用
STEP-2で設定したロックワードとエンドユーザからのPCIDを使いエンドユーザに発行するパスワードを取得します。取得したパスワードをエンドユーザへ通知します。

■パスワード発行OCX、DLLの利用
「パスワード発行ツール」と同等な機能を有するOCX、DLLを提供。これらをAPI関数として利用することでパスワードをプログラム上で取得でき、ユーザ管理などの社内システムとの連動も可能になります。また、OCXはIISとASPを使ったWebアプリケーションからの呼び出しもサポートしています。さらに「パスワード発行ツール」には無いE-Mail送信機能もAPI関数として用意してあります。たとえばアプリケーションベンダがエンドユーザへのパスワードをE-Mailで自動送信するシステムを作成する場合に利用できます。
●ASPコード例(VBScript)
Set objCOM = Server.CreateObject("Pr3PassGen.PassGen")
objCOM.LockWord = varLockword
objCOM.PCID = varPCID
objCOM.PasswordType = varType
varUnlockword = objCOM.PS3GetPassword
Set objCOM = nothing
●E-Mail送信機能API関数利用コード例(Visual Basic)
ret = PS3SendMail("msv.newtone.co.jp", "info@newtone.co.jp", _
"NEWTONE", "paul@company.com", "Users", _
"PassWord Information", "パスワードをご連絡いたします…")
■プロテクト方法の種類
パスワード発行型でのプロテクトの方法は次の通りです。
(「プロテクト方法」は「プロテクト条件」に含まれます。)
プロテクト方法 |
アプリケーションの動作 |
1.標準プロテクト |
パスワード発行を受けない限り使用できない |
2.使用回数プロテクト |
設定回数分の起動が可能 |
3.使用日数プロテクト |
設定日数分の使用が可能 |
4.使用月数プロテクト |
設定月数分の使用が可能 |
5.使用期限プロテクト |
設定期限までの使用が可能 |
6.パスワード有効期限設定時
|
上記2〜4と併用することで有効期限後は別のパスワードが必要になる |
プロテクトアプリケーションの運用手順例
(ネットワーク型の場合)

ProtectKit3は、ネットワーク(LAN)上で動作している同一アプリケーションの使用状況を検出します。アプリケーションベンダは不正使用を検出した場合のふるまいをコードで予め記述することができます。たとえば検出後、その不正使用したPCからは、たとえネットワークカードをはずしても、そのアプリケーションを使用できないように設定することもできます。また不正使用の検出には、アプリケーションのシリアル番号などによるチェックの他に、アプリケーションが動作しているPCの台数を取得することもできます。そうすることで、同時使用ライセンス数による配布契約形態を実現することもできます。
STEP-1(プログラムへのコード記述)
[プロテクト部分のサンプルコード例(Visual Basic)]
■初期化処理
Private Sub Form_Load()
Dim GetNetword As String * 65
Dim Netword As String
Dim ChkNetword As String
Dim NetwordLen As Long
Dim net As PROTECTKIT3NET
Dim ret As Integer
net.szAppID = "12345678.VB6" & Chr$(0) '
アプリケーション固有のIDを設定
net.szMessage = Text1.Text & Chr$(0) ' 送信メッセージ
net.lSendTime = Val(Text3.Text) ' インターバルタイマ(秒単位)
net.hWndHandle = Me.hWnd ' ウィンドウハンドル
…
ret = PK3NETInitialize(net, "Project1.exe", GetNetword, NetwordLen)
ChkNetword = "A" & "b" & "c" & "d"
& "e" & "f" & "g" & "H"
If NetwordLen > 0 Then
'Chr$(0)が最後に付加されるため、取り除く
Netword = Left$(GetNetword, NetwordLen)
End If
If ret = False Or ChkNetword <> Netword Then
MsgBox "ネットワードが不正です。"
Exit Sub
End If
ret = PK3NETStartNet
End Sub
■終了処理
Private Sub Form_Unload(Cancel As Integer)
PK3NETStopNet
End Sub
■他PCのアプリケーション実行監視イベント
Private Sub Form_Resize()
Dim ret As Long
Dim msg As PROTECTKIT3NET_MSG
…
' 通知メッセージ
ret = PK3NETGetMessage(msg)
If ret <> False Then
Text2.Text = Left(msg.szMessage, msg.lMessageLen) '
通知メッセージの取得
Text4.Text = Left(msg.szPcName, msg.lPcNameLen)
Text5.Text = Left(msg.szMacAdr, msg.lMacAdrLen)
Beep
End If
End Sub
STEP-2(ネットワードの設定)
[プロテクト設定情報ツール(ネットワーク型)の利用]
作成したアプリケーションファイルにネットワードを設定します。

STEP-3(デジタル署名の添付)
作成したアプリケーションファイルにデジタル署名を添付します。デジタル署名が不要な場合はSTEP-4へ。
STEP-4(アプリケーションの配布)
■開発環境付属(または市販)のインストーラを利用し完成したアプリケーションと関連ファイルを配布します。エンドユーザへのパスワードの発行・通知は必要ありません。
■ランタイムライセンスフリー
ProtectKit3を使用してお客様が作成したアプリケーションは、ユーザ登録カードを返送いただくことで、無償で配布できます。但し、本製品を使用して「再利用可能なコンポーネント(ActiveXコントロール、DLL、VCLコンポーネントなど)」として作成したソフトウェアの配布には配布数分の「開発ライセンス」が必要になります。
■開発ライセンスパック
通常パッケージは1PC開発ライセンスです(1台のコンピュータで開発およびパスワードの発行ができます)。お客様がProtectKit3を使用して複数のコンピュータで開発される(またはパスワードの発行を行う)場合のお得な「開発ライセンスパック」をご用意しております。詳しくは、こちらをご覧ください。
■以前のProtectKitとの互換性
[ ProtectKit ]
ProtectKitを使用していたアプリケーションのプログラムをProtectKit3の新しいDLLのAPI関数に自動的に置き換えることはできません。相違点を考慮した上で手動で作業をすることになります。但し、ProtectKitとの共存は可能です。たとえば、ProtectKit3の新しい機能であるネットワーク型プロテクトを既存のアプリケーションに付加することも可能です。
[ ProtectKit2/ProtectKit2.5 ]
パスワード発行型プロテクト:
ProtectKit2/2.5で運用されているアプリケーション(パスワードが既に発行されている)については、プロテクト情報設定ツールの「パスワードの構成 - ProtectKit2.xのパスワードとの互換性」を有効にすることにより移行できます
(ただし、乱数情報を有効にしている場合は除く)。
ネットワーク型プロテクト:
関数名や構造体名が変更されているため、アプリケーションを再構築する必要がありますが、関連するファイルを差し替えてお使いいただけます。
■対応OS
Windows 7/Server 2008/Vista/Server 2003/XP/2000
■対応コンテナ
Visual Basic 6.0、Visual C++ 2008/2005/2003/6.0、Embarcadero RAD Studio 2010(C++Builder 2010/Delphi 2010)、
CodeGear RAD Studio 2009(C++Builder 2009/Delphi 2009 for Win32)、CodeGear RAD Studio 2007(C++Builder 2007/Delphi 2007 for Win32)、
Borland Developer Studio 2006(C++Builder/Delphi for Win32)、Delphi 2005(Win32)/7/6/5、C++Builder
6/5
*Visual Studio .NETのマネージドコードには対応しておりません。
■パッケージ内容
セットアップCD-ROM/ユーザ登録カードなど
(マニュアルなどのドキュメントはCD-ROMに含まれます)
▼パッケージイメージ
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サイズ:W136×D15×H191mm(CDトールケース)
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*マルチプロセッサ及び複数のビデオカードやネットワークカードを搭載したPCには対応しておりません。
開発元:株式会社ニュートン
販売元:株式会社ニュートン |
※ProtectKit3の開発・販売元は株式会社ニュートンです。
※表記中の社名、製品名などは一般に各社の商標または、登録商標です。
※本仕様、及び価格などは予告なしに変更する場合があります。
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