マルチ Tiff ファイルの指定したページのイメージを、指定したイメージに変更して保存します。
[Visual Basic]
Public Function ModifyPageInMultipageTiff(Val As Newtone.ImageKit.WPF.SaveFileType, SaveImage As Image, modifyPage As Integer) As Boolean
[C#]
public bool ModifyPageInMultipageTiff(Newtone.ImageKit.WPF.SaveFileType Val, Image SaveImage, int modifyPage);

パラメータ

Val
変更するイメージの種類( Newtone.ImageKit.WPF.SaveFileType 値)
SaveImage
変更するイメージ
modifyPage
変更するページ

戻り値

成功の場合は True 、失敗の場合は False を返します。

解説

FileName プロパティに設定した Tiff ファイルの、引数 modifyPage で設定したページのイメージを、引数の SaveImage の値に応じたイメージに変更して保存します。
引数 modifyPage は1以上が有効となります。
引数の Val には、Tiff イメージを設定した場合のみ有効です。作成するマルチ Tiff ファイルの各ページの圧縮形式や引数 Val で設定した圧縮形式は、異なる形式が混在していても有効です。
FileName プロパティに設定したファイルが存在しない場合や Tiff ファイル以外の場合、引数 Val に Tiff 以外の種類を設定した場合、引数 modifyPage に0以下の値や FileName プロパティに設定したファイルのページ数よりも大きい値を設定した場合は失敗して False を返します。

・引数の SaveImage に有効なイメージを与えた場合:
SaveImage に設定されたイメージを modifyPage に設定されたイメージと変更します。

・引数の SaveImage に null(VisualBasicはNothing) を与えた場合:
ImageKit.LayerNumber プロパティが示すプロパティ(ImageKit.Image プロパティ、もしくは ImageKit.Layer(LayerNumber).Imgae プロパティ)に設定されたイメージを modifyPage に設定されたイメージと変更します。
※LayerNumber=-1 であれば ImageKit.Image、LayerNumber=0~99であれば ImageKit.Layer(LayerNumber).Image

各圧縮形式ごとに保存可能なビット数があります。対象外のビット数を保存しようとするとエラーとなりますので注意してください。 下記に保存可能なビット数を示します。

形式: 保存対象となるイメージのビット数
TIFF(非圧縮): 1,4,8,16(グレーは除く),24,32
TIFF(GROUP3-1D): 1,4,8,16(グレーは除く),24,32(Windows Vista は1ビットのみ。保存対象は左記のとおりですが、すべて1ビットで保存されます。)
TIFF(GROUP4): 1,4,8,16(グレーは除く),24,32(Windows Vista は1ビットのみ。保存対象は左記のとおりですが、すべて1ビットで保存されます。)
TIFF(PACKBITS): 1,24
TIFF(LZW): 1,4,8,16(グレーは除く),24,32
GROUP3-1D は MH、GROUP4 は MMRと同じ形式です。
非圧縮、LZW 形式で16ビットイメージを保存すると24ビットイメージに変換されます。

【 例1 】
PictureBox コントロールに読み込んだ イメージを G4 形式の Tiff イメージに変換して、現在 ImageKit コントロールに読み込んでいるマルチ Tiff ファイルの3ページ目のイメージと変更して保存します。

[Visual Basic.NET]
ImagKit1.File.FileName = "MulitiTiff.tif" '既存の Tif ファイル
ImagKit1.File.ModifyPageInMultipageTiff(Newtone.ImageKit.SaveFileType.SaveTIFFGroup4, PictureBox1.Image, 3)

[Visual C#.NET]
ImagKit1.File.FileName = "MulitiTiff.tif"; //既存の Tif ファイル
ImagKit1.File.ModifyPageInMultipageTiff(Newtone.ImageKit.SaveFileType.SaveTIFFGroup4, pictureBox1.Image, 3);

【 例2 】
ImageKit コントロールに読み込んだ BMP ファイルを G4 形式の Tiff イメージに変換して、既存のマルチ Tiff ファイルの3ページ目のイメージと変更して保存します。
[Visual Basic.NET]
ImagKit1.File.FileName = "1bitBMP.bmp"
If ImagKit1.File.LoadImageFromFile() = False Then Exit Sub

ImagKit1.File.FileName = "MulitiTiff.tif" '既存の Tif ファイル
ImagKit1.File.ModifyPageInMultipageTiff(Newtone.ImageKit.SaveFileType.SaveTIFFGroup4, Nothing, 3)

[Visual C#.NET]
ImagKit1.File.FileName = "1bitBMP.bmp";
if (!ImagKit1.File.LoadImageFromFile()) return;

ImagKit1.File.FileName = "MulitiTiff.tif"; //既存の Tif ファイル
ImagKit1.File.ModifyPageInMultipageTiff(Newtone.ImageKit.SaveFileType.SaveTIFFGroup4, null, 3);

参照

ImageKit.File メンバ | Newtone.ImageKit.WPF.ImageKit