編集時に右クリックによるコンテキストメニューを有効にするかどうかの値を取得または設定します。
[Visual Basic] Public Property ContextMenuEnable As Boolean
[C#] public bool ContextMenuEnable {get; set;}

プロパティ値

True: 右クリックで ImageKit 標準のコンテキストメニューを表示
False: 右クリックしてもImageKit 標準のコンテキストメニューを表示しない
規定値は True です。

解説

描画・編集時に、右クリックで ImageKit 標準のコンテキストメニューを表示し、そこから様々な処理を行うことができます。
当プロパティを False に設定し、ImageKit コントロールの ContextMenuStrip プロパティを設定すると、オリジナルのコンテキストメニューを使用することもできます。
標準のコンテキストメニューで行うことができる処理は以下のとおりです。

・すべて選択/すべて選択を解除: 描画されているオブジェクトをすべて選択/解除します。 EditKind プロパティが KindOfEdit.MultiSelect の場合に有効です。
・削除: 単独選択・範囲選択・全選択されているオブジェクトを削除します。 EditKind プロパティが KindOfEdit.Select または KindOfEdit.MultiSelect でひとつ以上のオブジェクトが選択されている場合に有効です。
・切り取り: 単独選択・範囲選択・全選択されているオブジェクトを切り取ります。 EditKind プロパティが KindOfEdit.Select または KindOfEdit.MultiSelect でひとつ以上のオブジェクトが選択されている場合に有効です。
・コピー: 単独選択・範囲選択・全選択されているオブジェクトをコピーします。 EditKind プロパティが KindOfEdit.Select または KindOfEdit.MultiSelect でひとつ以上のオブジェクトが選択されている場合に有効です。
・貼付け: 切り取り・コピーされたオブジェクトがあれば貼り付けます。貼り付けられる位置は、コンテキストメニューを表示させるために右クリックした位置が、オブジェクトの基準の左上の位置となります。 EditKind プロパティが KindOfEdit.Select または KindOfEdit.MultiSelect の場合に有効です。
・最前面へ移動: 単独選択されているオブジェクトを最前面に移動( z オーダーを最大に変更)します。 EditKind プロパティが KindOfEdit.Select の場合に有効です。
・ひとつ前面へ移動: 単独選択されているオブジェクトの z オーダーをひとつ前面に移動します。 EditKind プロパティが KindOfEdit.Select の場合に有効です。
・ひとつ背面へ移動: 単独選択されているオブジェクトの z オーダーをひとつ背面に移動します。 EditKind プロパティが KindOfEdit.Select の場合に有効です。
・最背面へ移動: 単独選択されているオブジェクトを最背面に移動( z オーダーを最小に変更)します。 EditKind プロパティが KindOfEdit.Select の場合に有効です。
・元に戻す: 編集・アノテーション状態を前の状態に戻します。 UndoMax プロパティで設定された回数が有効です。
・やり直し: 元に戻した編集・アノテーション状態をやり直します。「元に戻す」が実行された回数が有効です。
・プロパティ: 単独選択されているオブジェクトのプロパティを変更可能なダイアログを表示します。ダイアログは対象オブジェクト毎の内容となっています。 EditKind プロパティが KindOfEdit.Select の場合に有効です。


当プロパティを False に設定している場合など、コンテキストメニューを使用しなくても、上記の機能は、 SelectAllObjects メソッド、 DeleteSelectedObjects メソッド、 CutSelectedObjects メソッド、 CopySelectedObjects メソッド、 PasteCopiedObjects メソッド、 MoveToFront メソッド、 MoveToBack メソッド、 Undo メソッド、 Redo メソッド、 ShowPropertyDialog メソッド でも実行可能です。

参照

ImageKit.Edit メンバ | Newtone.ImageKit.WPF.ImageKit